真岡市の節句人形・ 提灯 専門店「人形のわたや」が、烏山和紙と大谷石の魅力を生かした提灯を開発し、7月下旬から販売を始めた。県内の特産品を使いながら、若い世代に提灯の魅力を知ってもらうのが狙いで、インテリアとしての利用も期待している。
同店は江戸後期の1800年に創業した老舗で、人形店「久月」(東京都)の特約店としても知られる。今回の提灯は一昨年夏、わたやの西村茂社長(70)と長男の和浩専務(41)が企画し、烏山和紙を唯一製造する「福田製紙所」(那須烏山市)や、大谷石材協同組合(宇都宮市)などと検討を重ねてきた。
商品は直径9センチ、高さ29センチの円柱形で、台座は大谷石、火袋は手すきの烏山和紙、明かりにはLED(発光ダイオード)ライトを使用。和紙の原料コウゾの繊維が模様になっていたり、すき方のむらによって明かりに強弱が出たり、大谷石の柔らかさも相まって、手作りならではの風合いが生まれている。
和浩専務は「本県の伝統工芸と提灯の共同企画で生まれた、これまでにない商品。若い世代にも興味を持ってもらいたい」と話している。白系、ピンク系の無地が1万6800円、イチゴや水玉の絵入りが2万3000円~(いずれも税込み)。オンラインでも購入可。問い合わせは同店(0120・50・2323)。
栃木:真岡の提灯、栃木県の特産づくし 専門店が呼びかけ 台に大谷石、火袋に烏山和紙 イチゴの絵入りも:地域ニュース : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)